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最近読んだ本の紹介3




久し振りの第3弾は桐野夏生さんの「東京島」にしました。


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実は最近ではなくて1年くらい前だったかな、読んだのは。

自分好みのランクとしては、5段階で3あたりのものです。



もっと紹介したい好みの作品はたくさんあるんですが、偶然GyaOで映画の無料配信中だったので、このタイミングで紹介することにしました。
*配信は1月18日まで


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ブックオフで105円の文庫本を買って読み、GyaOで無料映画を観る。

お気軽で便利な世の中になりましたね。






【あらすじ】

清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。
夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。
その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。
三十一人、その全てが男だ。
救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。
だが、たったひとりの女には違いない。
求められ争われ、清子は女王の悦びに震えるーーー。
東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世記。
谷崎潤一郎賞賞受賞作。

*文庫本の表4より



あらすじを読んで、昔観た「流されて」って映画を思い出しました。

無人島に流れ着いたセレブの奥様と使用人の立場が入れ替わるってやつ。

ラストの駆け引きとかにはびっくりしたよなー。


「グローイング・アップ」とともに、【女ってやつは・・・】のTOP2の映画ですw




で、小説なんですが、中年夫婦が海難事故で無人島に流れつき、そこに雇用の不満から逃げ出した日本人の若者23人、続いて謎の中国人11人の男達が漂流してきて物語は始まります。


当然ながら、島で唯一の女性である清子を中心にドラマは展開していきます。

女のしたたかさ、そして強さを見せつけながらもながらも、ラストは思いがけなく綺麗にまとめたかなぁと。

非日常な物語なので、個人的にはあまり好みな展開ではないけれど、作品としては凄いと思います。

続編を期待してるくらい。






そして映画を観てみました。

やはり無理がありましたね。


あの物語を2時間ちょっとの映像で表現するのはかなり難しいかと。

ハショリすぎで、原作を読んでなければ設定がわからないくらい。

まっ、どんな映画でも、原作を読んだ人の個人的な映像展開には絶対にかないませんからね。


ただ、主演の木村多江さん、適役だったと思います。

イメージ通りだったな。

それだけが救い。




最近大好きになった市川拓司の映画バージョンはどうなんだろ。

あの作品も映像化するのは難しそうだけどなー。

観た人いますか?

by zl750sp | 2013-01-14 01:11 | 読書

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